<オスプレイ>

V-22試験飛行を再開 

 

「V-22オスプレイは、4月末には試験飛行を再開することになっていた。その予定が1か月もすぎて、まだ飛んだというニュースが聞こえてこないのは、いささか気がかり」だと書いたのは、5月28日付けの本頁であった。以来3日しか経っていないところへ、ベル社から「飛びましたぞ」というニュースが送られてきた。

 ここではそのニュース――5月29日付けで米海軍が発表したものの要約を、論評抜きで記載しておきたい。

 

 MV-22オスプレイは5月29日、試験飛行を再開した。2000年12月11日の事故から17か月ぶりのことである。この試験再開1号機は油圧系統と、操縦系統のソフトウェアについてテストすることになっている。これらの装備は全く新しくなっていて、オスプレイの安全性を著しく高めるものである。

 最初の試験飛行は、まず滑走路上で垂直離着陸とホバリングを繰り返し、後進および側進飛行をして、ヘリコプターモードでの操縦性を確認した。それから徐々に飛行範囲を拡げ、速度を上げて、250ノットの水平飛行で飛行機モードへ転換した。

 この初日の試験飛行は2時間半に及び、最終的には飛行性能の全範囲にわたって飛び、振動測定やプロップローターのトラッキングとバランスもチェックした。

 この試験飛行に先立って、同機は数日間にわたる地上試運転をおこない、あたかも新しく開発された機体が初飛行するときと同じ慎重さで準備をととのえた。テスト・パイロットたちも地上試験に立ち会うのはもちろん、その前にはシミュレーターによって試験飛行でおこなう操作を繰り返して、慣熟に努めた。

 オスプレイは今後18か月間にわたる試験飛行を続ける計画である。その中にはボルテックス・リングに関する試験や低速ホバリングおよび着陸、編隊飛行などが含まれる。また氷結防止装置、レーダー警報装置、資材積み卸し装置などのテストもおこなう。最終的には7機のMV-22を使って、総計1,800時間の飛行をする計画になっている。

先ずは目出度い。

  (西川渉、2002.6.3) 


(MV-22オスプレイが5月29日に試験飛行を再開したときの写真/ベル社提供)

 

【関連サイト】
 
<垂直レポート>不死鳥となれ、ティルトローター機(2002.5.28)
 
<垂直レポート>ティルトローターの運命(2002.4.22)
 
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