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ロシアと中国でヘリコプター初飛行 ![]()
ロシアと中国から、それぞれ新しいヘリコプターの初飛行が伝えられた。
ロシアで初飛行したのはMi-38。旧臘12月22日、中央ロシアのカザン・ヘリコプター工場で、地上5mで5〜6分間の飛行だったという。翌日2度目の飛行がおこなわれた。
Mi-38は大型双発の多用途機で、1980年代末頃ミル設計局が計画 92年にユーロコプター社の支援が決まり、94年ユーロコプター、ミル、カザン、エンジン・メーカーのクリモフ、プラット・アンド・ホイットニーとの間で合弁企業ユーロミルが設立され、10年にわたって開発してきたもの。設計基準はFAR29/JAR29にもとづき、カテゴリーAの飛行も可能。またパイロット単独でも操縦可能。
エンジンはPW-127T/Sターボシャフト(2,500shp)が2基。プラット・アンド・ホイットニーで量産中のPW127を基本としてロシアとの間で共同開発したもの。1発停止の場合の緊急出力は3,750shpまで上げることができるので、安全性も高い。気温は-50℃から+60℃までの範囲で飛行可能。
キャビンは乗客30人で、航続450km。VIP仕様の場合は乗客12人で700kmを飛ぶ。機内にはガレーやトイレがつく。また貨物機としては、機内に6トンの貨物を積み400kmを飛行する。機外吊下げ搭載量は最大8トン。災害救難機としては負傷者16人分のストレッチャーが搭載できる。
これで旅客輸送や洋上の石油開発、捜索救難、建設資材輸送、緊急患者搬送などに、すぐれた能力を発揮する。
主ローターブレードは複合材製。尾部ローターはXタイプ。
Mi-38は今後3年ほど試験飛行をつづけ、2007年から量産開始の予定。まだ正式の注文はないが、ロシア軍の現用数百機のMi-8やMi-17が老朽化しつつあり、間もなく取り換えの時期になるため、
主な基本データは総重量15,600kg、自重8,400kg、巡航速度250〜275km/h、ホバリング高度限界2,500m、実用上昇限度6,000m。
初飛行時のMi-38
Mi-38もうひとつは中国のH425中型ヘリコプターで、12月30日に初飛行した。
哈爾濱(ハルビン)飛機工業公司が製造したもので、4トンクラスの中型多目的機。最大離陸重量は4250キログラムで、航続距離は800キロ。実質はユーロコプター・ドーファン。
中国の主張によれば、これでヘリコプターの技術導入から部品生産、最終組み立ての各段階を経て、次はいよいよ新機種の開発を進める段階に達したことになるという。 以下は、そうした期待と希望をもって沢山の中国各紙が誇らしげに伝えるH425ヘリコプターの初飛行時の写真。
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(西川 渉、2004.1.9)
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