<9.11テロの謎>

消えたボーイング旅客機

 

 

 9.11テロは、ニューヨークとワシントンが同時に攻撃されたことになっている。けれども、かねてからペンタゴンへのテロ攻撃は本当だったのかという疑問がささやかれていた。先日インターネットで偶然目に触れたのが、この疑問を真正面から提示しているサイトである。

 読者の皆さんには直接そのサイトを見ていただければいいようなものだが、お節介にも私の感想を加えながら日本語で編集し直してみたいと思う。

 そのサイトは「ボーイング機を探せ」というもので、大型ジェット旅客機のペンタゴンへの突入について次のような7点の疑問を上げている。

 

疑問その1

 上から見たペンタゴンは五角形の輪を5重に巡らしたような形になっている。ところが衛星写真で見ると、テロ機によって破壊されたのは外側の1重だけで、内側の4重は壊れていない。わずかに火災の跡が見えるだけである。

 100トン近いボーイング757-200旅客機が毎時400キロの高速で突っ込んできたというのに、壊れたのは外周だけというようなことがあり得るだろうか。

 念のために、400km/hというのは着陸速度である。つまり757の最低飛行速度であって、通常は965km/hで飛行するから、ペンタゴンへの衝突速度も400km/hから900km/hの間だったはず。 

 上左の写真はテロの翌日、9月12日に人工衛星から撮った写真で、テロ機の突入箇所を示す。壊れているのは外周だけのように見える。よく見えないと思われる人は大きく引き延ばした原版写真を見ていただきたい。

 上右の写真も飛行機の突っこんだ場所である。原版は米国防省の大きな写真で、それを見ると現場で立ち働く1人ひとりの姿が鮮明に見えるが、確かに飛行機の破片らしきものはどこにも見えない。航空事故の現場写真などではよく垂直尾翼が瓦礫の中に立っていたりするが、ここにはそういうものも見あたらない。

疑問その2

 下の2枚の写真は衝突直後の建物である。建物の高さは23.7mだが、テロ機が突っ込んだのは1階で、その上の4階は10時10分に崩落した。

 一方、飛行機の大きさは高さ13.6m、長さ47.2m、主翼スパン38.0m、そしてコクピットの高さは3.5m。そんな大きな機体を正確に1階だけにぶつけるなどというような芸当が本当にできるのだろうか。

 上の写真はテロ機突入直後の消火活動。火は1階部分から発していて、消防車の放水も水平におこなわれている。上層階はそのまま残っているから、飛行機が衝突したとすれば確かに下層階であろう。この写真は米海兵隊のもので、大きな原版を見ることができる。

 上の写真はペンタゴンの1階部分が燃えつきて、その上層階が崩れ落ちた瞬間。テロ機衝突から1時間後のことである。

疑問その3

 下の写真は壊れた建物の前の芝生である。そしてテロ機はペンタゴンの最外周の地上階にぶつかったという。

 ところで、この写真に写っている瓦礫の中にボーイング757-200の残骸は見えるだろうか。

疑問その4

 下の写真は、トラックがペンタゴンの芝生の上に砂をまいているところである。その背後には砂利をまいているブルドーザーが写っている。

 国防長官はなぜ、芝生に砂をまく必要があると考えたのだろうか。上の写真から見ても、別にテロ機の衝突で芝生が荒らされたとも思えないのだが。

 

疑問その5

 下の写真はボーイング757-200を同じ縮尺でペンタゴンの被害写真に貼りつけたものである。主翼スパンの大きさから見れば、建物はもっと大きく壊れたはずだが、実際に壊れた部分はごく小さい範囲に限られている。特に下右の写真で、赤く示した757の主翼は建物の壊れていない部分まで大きく広がっている。

 この場合、建物の左右を壊さぬためには機体を右か左にひねって90°横転の状態で突っ込まねばならない。しかし、そのときは破壊部分が1階だけではすまず上層階にまで及ぶだろう。また機体水平のまま行けば、胴体は建物の奥へささり込んだかもしれぬが、翼の両端が建物の壊れていない部分の手前に残ったはず。しかし、そのような残骸はどこにも見あたらない。

 

疑問その6

 事件の起こった翌日、9月12日に、ペンタゴン所在地を担当するアーリントン・カウンティ消防署長は、記者団から「飛行機の残骸はどこにあるのか」と訊かれて、次のように答えた。

「まず第1に、機体に関する問題だが、消火作業をしているときに小さな破片がいくつか散見された。けれども大きな残骸は見当たらなかった。言い換えれば、胴体とかそういうものはなかった」

「この問題について、それ以上のことは言えない。実際にはたくさんの目撃者がいて、テロ機が接近してきたときに何が起こったか、もっとよく知っているはずだ。それについて、われわれは知らないし、私も知らない」

 消防署長の返答はなんだかしどろもどろである。そして「じゃあ、ジェット燃料はどこにあるか」と訊かれて、意味不明の言葉を並べるだけだった。この記者会見は国防省で次官立ち会いのもとにおこなわれたものである。

 それにしても消防署長がなぜ、飛行機の残骸があったかどうか、言葉を濁すのであろうか。

 

疑問その7

 下の写真と上の疑問2に掲げた写真は、いずれもテロ機衝突の直後に写したものである。したがって飛行機の突っ込んだ点が正確に示されている。けれども、この衝突箇所のどこかに機体の残骸や破片が見えるだろうか。 

 この写真も大きな原版があるので、そちらの方をよく見て残骸を探していただきたい。 

 

 以上を要するに、当時さまざまに記録された写真のどれを見ても、ボーイング757の残骸が見当たらない。あれだけ大きな旅客機がぶつかったのだから、何かしら痕跡が残っていてもよさそうなものだが、それがどこにもないのである。

 確かに1年前のあの日、生中継をしているテレビが最初のうちはペンタゴンの駐車場で車の爆発があったもようと報じていた。それが、いつのまにか飛行機の体当たりという報道に変わった。本当はどっちだったのか。

 とはいえ、その一方で、ペンタゴンに突っ込んだとされるアメリカン航空77便が飛んでいたというのも作り話ではあるまい。午前8時10分、乗客・乗員64人をのせてワシントン・ダレス空港を離陸、ロサンゼルスへ向かっていたものだが、それがペンタゴンにぶつからなかったとすれば、いったい何処に消えたのだろうか。

 それとも、もともとそんな飛行機は飛んでいなかったのか。謎は深まるばかりである。

(西川渉、2002.9.3)

【参考頁】
アメリカの9.11同時多発テロ


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