<在籍調査>

世界の軍用ヘリコプター数 

 

 英『フライト・インターナショナル』誌(2004年2月3日号)が軍用機の在籍調査をしている。世界の各国軍がどんな航空機を使っているかを調べたものである。

 その中でヘリコプターの調査結果を見てみると、戦闘用ヘリコプターについては、機種別に次のようになる。この中には軍の調達計画には載っているが、まだ引渡されていない機数も含まれるので、いま現在の飛行中の機材だけを示すわけではないが、現状からしばらく先の状態まで含めて、戦闘攻撃ヘリコプターがどうなるかを見ることができる。

 

順 位

機   種

機   数

ミルMi-24/25/35ハインド

1,598

ボーイングAH-64A/Dアパッチ

1,267

ベルAH-1

918

ボーイング・シコルスキーRAH-66

650

ベル406CSコンバット・スカウト/OH-58/407

363

ユーロコプター・タイガー

206

アグスタA129

60

川崎OH-1

16

デネルCSH-1ルーイヴァルク

12

10

カモフKa-50

12

合   計

――

5,102

 この表から見ると、ロシア製ハインド攻撃機が最も多い。次いでアパッチ、AH-1と続く。RAH-66コマンチはまだ開発途上にあり、上表の数字は調達計画を示す。タイガーの数字は仏・独両国の調達計画を全て入れると436機になる。

 わが陸上自衛隊のOH-1も攻撃ヘリコプターとして集計されているのは、本音か本質が見透かされているのであろう。しかし機数はまだまだ少ない。

 Ka-50もいよいよ頭角をあらわしてきた。今後どこまで伸びるだろうか。 


アパッチ攻撃機

 上の戦闘攻撃機以外の軍用ヘリコプターは下表の通りである。

順  位

機    種

機  数

ミルMi-8/17

3,220

ベルUH-1/204/205

3,065

シコルスキーS-70/H-60

3,014

ベル206/TH-57/TH-67/OH-58A/B/C

1,465

ボーイングCH-47チヌーク

977

ベル212/214/UH-1N

845

ユーロコプターSA341/342ガゼル

793

アエロスパシアルSA316/319/アルーエトV

744

MDヘリコプター/ヒューズ369/500/OH-6

680

10

ミルMi-2

590

11

シコルスキーS-61/H-3/ウェストランド・シーキング

585

12

ユーロコプターBO105

550

13

ユーロコプターSA330ピューマ

517

14

ユーロコプター社AS332スーパーピューマ/AS532クーガー

490

15

NHインダストリーズNH90

470

16

シコルスキーS-80/H-53

467

17

ベル・ボーイングV-22オスプレイ

415

18

ユーロコプターAS350/355/550/555

411

19

ベル412

391

20

ウェストランド・リンクス

377

合   計

――

20,266

 ここでもロシア製が最も多く、Mi-8/17が第1位である。それにUH-1、H-60が続く。UH-1は単発の204/205と双発の212/UH-1N、ベル412が別個に集計されているが、これらを一つのシリーズとして合わせるならば4,301機となる。すなわち第1位である。

 ガゼルもまだまだ多く使われている。BO105も少なくない。ピューマとスーパーピューマも一つに合わせると1,000機を超えて第4位に入る。

 NH90はこれからの調達機数である。この470機はほぼ確定しているが、V-22オスプレイの計画数415機はまだ不確定のところがあろう。

 かくて世界の軍用ヘリコプターは、計画分も合わせ、上位30機種だけで総数およそ25,368機ということになろう。このほかに、たとえばEH101が入っていない。同機は、日本の海上自衛隊向け14機を含めて総数146機の注文を受け、最近までに90機以上が引渡されている。また訓練用の小型ピストン機などが多数使われていることはいうまでもない。

 そこで世界の軍用ヘリコプターの総数は、一口に3万機といえようか。

西川 渉、2004.2.12) 


CH-47チヌーク

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