<ヘリポート>

救命センターの要件

 いま日本にはどのくらいのヘリポートがあるのだろうか。『ヘリコプター・ジャパン』誌6月増刊号「ヘリコプター・ハンドブック2004」(潟^クト・ワン、2004年6月30日発行)によれば、公共用ヘリポートが22ヵ所、非公共用が89ヵ所で、合わせて111ヵ所になるという。この本が出たのち、霞ヶ関の中央合同庁舎2号館屋上にヘリポートが完成、一方で山形ヘリポートが閉鎖になったようなので、総数は変わらない。

 そのもようは下表に示すとおりである。

 

区   分

ヘリポート名称

箇所数

公共用(22)

高崎、東京、神戸、群馬、播磨、足寄、栃木、佐伯、占冠、若狭、つくば、ニセコ、米沢、静岡、乙部、増毛、津市伊勢湾、湯村温泉、豊富、砂川、奈良県、舞洲

22

非公共用(89)

行政

兵庫県庁など

12

警察

福島県警など

19

消防

京都消防など

6

救急

佐久総合病院、富山県立中央病院。富山市民病院。富山県高岡市民病院、岐阜県立多治見病院、岐阜県関市中濃病院、三重県立総合医療センター、和歌山県立医科大学付属病院、島根県立中央病院、倉敷中央病院、福岡総合病院、久留米大学、宮崎病院、熊本病院、砺波総合病院、福井県立医療センター、兵庫県立災害医療センター

17

報道

テレビ朝日など

9

一般

芝浦など

26

合       計

111

 この表に見る公共用ヘリポートは、2002年度中の着陸回数が、22ヵ所を合わせて前年比13.5%減の26,470回であった。ヘリコプターの活動が1割以上も減っているのだろうか。

 着陸回数は、東京ヘリポートが最も多くて12,369回、全体のほぼ半分に近い。次いで大阪舞洲ヘリポートが3,376回、神戸2,209回、群馬1,118回、栃木1,228回と続く。

 非公共用ヘリポートの内訳は上表に見るとおりだが、近年は病院ヘリポートの増加が目立つ。このほかにも、現在3ヵ所の病院でヘリポートの建設が進んでいる。

 また公共用ヘリポートは全て地上にあるが、非公共用の6割余、56ヵ所は屋上にあり、病院ヘリポートは全て屋上である。

 ヘリポートと病院の結びつきはこれからますます重要になってくる。全国に170ヵ所ほど存在する救命救急センターはベッド数や医師の人数と並んで、ヘリポートの存在も必須の要件とするよう、ここに提案しておきたい。 

 新しい首相官邸にも下の2枚の写真に見るような屋上ヘリポートがあるが、航空法に定める正式ヘリポートの手続きを取っていないので、上表には含まれない。

 (西川 渉、2004.8.23)

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