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コンパウンド・ヘリコプター

 英『フライト・インターナショナル』誌(2004年6月15日号)が米海軍のシコルスキーSH-60Fシーホークをコンパウンド・ヘリコプターに改造する計画を伝えている。改造作業にあたるのはパイアセッキ・エアクラフト社で、かねてから尾部にダクテッド・プロペラを取りつけるVTDP(Vectored Thrust Ducted Propeller)構想を提案してきた。それが、いよいよ試作段階になったもので、改造の対象となる機体もすでに引渡されたという。

 改造内容はSH-60Fの尾部ローターを取り除き、その代わりに直径2.4mのダクテッドプロペラを取りつけて「リング・テール」とし、その5枚ブレードを駆動するドライブ・システムは3倍に強化する。胴体にはスパン7.3mの短固定翼を取りつけるというもの。

 これでヘリコプターの推進力が増して、速度は395〜415km/hに上がり、航続距離が伸びる。また主ローターにかかる荷重が減るため振動が少なくなり、整備性が良くなると共に、全体の安全性が高まる。そして前進飛行中は尾部の方向舵と昇降舵、固定翼のフラペロンによって操縦性が改善され、ホバリング中はプロペラ推力を曲げてトルクを打ち消す。

 すなわちVTDPは、既存のヘリコプターの能力を大きく高め、運航コストを引下げるとパイアセッキ社は主張している。飛行試験は来年から始まる予定。


同じ原理を攻撃ヘリコプターにも利用して、性能を高めようという提案もある。

西川 渉、2004.6.21)

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