<タービン革命>

エクリプス500飛行再開

 

 先日、読者のお一人からエクリプス500はどうなったかという質問があった。ここに、そのお答えを書いておきたい。

 この軽双発ビジネスジェットは本頁でもご報告した通り、昨年8月26日に初飛行したが、その後は飛んだ気配がなかった。 

 エンジンの調子が悪かったのか、エンジン・メーカーとの契約条件が折り合わなかったのか――つまり技術的な理由か人間的な理由かよく分からないが、飛ばないままだったのである。

 結果として昨年末、当初のウィリアムス・インターナショナルEJ22エンジンを取りやめ、プラット・アンド・ホイットニー・カナダ社のPW610Fを装備することになったらしい。 

  それが、この5月15日、いよいよ試験飛行を再開したというニュースが入ってきた。ニューメキシコ州アルバカーキの飛行場で26分間の飛行をしたというもの。

 ただし問題のエンジンは、臨時にテレダインCAE382-10Eをつけている。PW610Fの出来上がりが2004年末のため、それまで臨時のエンジンで試験飛行をおこない、少しでも早く型式証明取得までもってゆきたいとしている。

 1機あたりの価格は95万ドルというのが最近の報道である。当初の発表より10万ドル余上がったことになる。

 

 エクリプス500に対しては、スイスのアビエース社が大量112機を発注している。エンジン変更によって引渡し開始が2年遅れの2006年6月になるが、発注自体は変わらないとエクリプス・アビエーション社は語っている。アビエースは、この個人用ビジネスジェットによって「ジェット・クラブ」をつくり、フラクショナル・オーナーシップ事業とエアタクシーに使う予定である。

(西川 渉、2003.6.3)

 

【関連頁】

 タービン革命――「エクリプス800」(2002.10.26)
 
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