
<ニュースを読む>
アグスタA149の開発提案 ![]()
またしても、アグスタウェストランド社から意欲満々のニュースが伝えられた。総重量6.8トンの全く新しい多用途ヘリコプターの開発構想である。
英『フライト・インターナショナル』誌(2003年10月7日号)によれば、同機はA149と名づけられ、A139の開発から得られた最新の技術を利用しながら、機体やトランスミッション系統を新しくする。
市場目標は民間および軍用の両方だが、当面はオーストラリア国防省の「エア9000」プログラムが狙い。これは陸軍の保有するシコルスキーS-70ブラックホーク36機に代わる代替機を求めているもの。
といってA149は、このプログラムのために急遽でっち上げた計画ではない。すでに何年も前から設計研究を進め、それがエア9000の調達計画によって具体化したのである。もしオーストラリア軍に採用されることになれば、同国メーカーとの共同開発もおこなう予定で、そのパートナーを探している。
エア9000に対してはユーロコプター社やシコルスキー社も提案を出しており、今年末には選定結果が出る予定。
なおアグスタウェストランド社は、このクラスのヘリコプターについて、今後、米国を除いても軍民合わせて2,000機の需要が見こまれる。そのうち400機程度を売って行きたいとしている。
話は変わるが、アグスタウェストランド社は10月2日、マレーシア政府からA109ヘリコプターについて11機の注文を受けた。契約金額にして7,000万ドル以上(約80億円)になる。マレーシア陸軍の軽観測用ヘリコプターとして、戦場での斥候、偵察、連絡、攻撃などの任務に使われる予定。
またマレーシア消防局は今年夏のパリ航空ショーで、2機のA109をアグスタウェストランド社から受領した。捜索救難、救急救助、VIP輸送などに使われる。
(西川 渉、2003.10.16)
(表紙へ戻る)