
<ティルトローター>
BA609間もなく飛行再開 ベル/アグスタ・エアロスペース社は2月6日、ヘリエクスポの記者会見で、民間初のティルトローター機BA609が間もなく飛行再開の予定と発表した。あれから2か月近くたって、まだのようだから、飛行は4月になると思われる。
BA609は2年前の2003年3月7日に初飛行、4月までの2か月間に9回で14時間の飛行をしたのち分解検査に入り、最近まで改修作業を進めてきた。
改修内容は、操縦系統を3重のソフトウェアから成るフライ・バイ・ワイヤに改めた。またコクピット上方にあった小窓は、鳥の衝突に対する強度を増すために取り除かれた。エンジンのPT6C-67は、燃料コントロール装置と燃料ノズルが改良され、始動特性が良くなった。こうした改修のために、BA609の空虚重量は50kg近く増加した。
逆に、2年前の試験飛行でBA609は振動が非常に少なかった。したがって防振装置はなくてもいいと考えられており、将来これを取り外せば100kg近い重量が節約になる。
1号機は、現在すでに試運転が始まっている。1か月前後で35時間の地上運転をして、片発停止のときの緊急作動のもようなどを確認する予定。
次いで10時間程度の走行試験からホバリングを試みたのち、飛行する。やがてエンジン・ナセルをまっすぐ立てた状態(90°)から前傾させて0°まで持ってゆき、降着装置を引き込めて飛行機モードで飛ぶ。飛行機モードでは徐々に速度を上げ、最大509q/hまで持ってゆく。
一方、2機目のBA609はイタリア・アグスタ社で飛行準備が進んでいる。地上試運転は今年夏から始まる予定。
3号機も今年末、イタリアへ送られる。4号機はベル社に残り、米伊合わせて4機を飛ばし、2,500時間の試験飛行によって、2008年初めまでにFAAと欧州JAAの型式証明を取得する。
乗客は6〜9人乗り。キャビンは余圧され、防氷装置もついて、計器飛行が可能。速度と航続距離はヘリコプターの2倍。
最近までの受注数は約60機。VIP輸送のためのビジネス機や海底油田開発支援が主な市場だが、飛行試験が進むにつれて伸びるだろうと、メーカーは期待をこめて語る。
なお、最近の「アビエーション・ウィーク」誌はBA609の転換試験のもようについて、下のような写真を掲げている。
ナセル傾斜90°
ナセル傾斜45°
ナセル傾斜0°【参考頁】
ティルトローター機の展望(2004.5.25)
BA609二度目の飛行(2003.3.14)
BA609初飛行(2003.3.9)
初飛行せまるBA609(2003.2.17)
(西川渉、2005.3.27)
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